四街道市の都市計画道路整備方針及び状況について
更新:2024年4月10日
都市計画道路とは
交通機能、空間機能イメージ図:国土交通省HP図を引用して作成
都市計画道路は市民生活や経済活動等に伴う自動車交通等を円滑に処理するだけではなく、上下水道、電力等のライフラインを収容し、災害時には避難路や延焼を防ぐ防火帯としての機能もあります。
さらに、都市計画道路は市街地の街区を構成し、人流・物流の効率化、民間投資の誘発や観光交流、人口・雇用などを増加させ、地域の生産性を向上させる効果など生活の質を向上させる効果を生み出し、都市の基盤としてまちづくりの方向性を決める重要な役割を担っています。
都市計画道路の種類
自動車専用道路 | 都市高速道路等、専ら自動車の交通の用に供する道路 |
---|---|
幹線街路 | 都市内におけるまとまった交通を受け持つとともに、都市の骨格を形成する道路 |
区画街路 | 地区における宅地の利用に供するための道路 |
特殊街路 | 専ら歩行者、自転車又は自転車及び歩行者のそれぞれの交通の用に供する道路(モノレール、路面電車等) |
都市計画道路の整備方針
四街道市の道路交通行政については、平成14年度に実施した「四街道市総合交通体系調査」で交通施設計画の検討がなされ、四街道駅を中心とする「西部地域」、物井駅を中心とする「北部地域」、旭ヶ丘、みそら、鷹の台を中心とする「南部地域」の3つの地域に区分し、現況分析を基に検討され、問題点・課題を整理しています。
本市のまちづくりの基本目標「にぎわいと活力にあふれるまち」「安全・安心を実現するまち」を目指し、市内の各市街地間等の結節性を高め、点在する各市街地の活性化を図ること、また、通過交通の分散による渋滞解消や、千葉県の緊急輸送道路との効果的な連携・整合を図り、災害時の交通アクセスを強化することを重要な視点として整備を進めます。
将来の交通需要を推計すると、主要地方道千葉臼井印西線、浜野四街道長沼線により発生する市街地中心部の混雑を緩和させることが課題であり、対応の視点として、市内に関連しない交通を市街化区域から離れた位置で分散を図り、市街地中心部に直に接続しない形で東西交通(3・4・4)、南北交通(3・3・1)の分散を図ることにより、中心市街地の交通が削減され、混雑の緩和が見込まれます。
優先的な整備が望ましい路線を東西交通、南北交通で分析し、次に、東西交通は3・4・4号鹿放ヶ丘佐倉線、南北交通は3・4・7号南波佐間内黒田線と3・3・1号山梨臼井線の組み合わせで分析して、それぞれのケースで慢性的な混雑・渋滞がある程度緩和されるとしており、優先的整備が望ましい都市計画道路と位置付けています。
都市計画道路の整備状況
1.四街道市都市計画道路整備状況図(令和4年3月末現在)
2.直近で事業が完成した都市計画道路
3・3・1号山梨臼井線1工区
当該路線は、成台中土地区画整理事業の関連施設として位置付けられ、成台中土地区画整理地区外の小学校等の教育施設への通学路を確保し安全性の向上を図るとともに、JR物井駅や市街地へのアクセスの向上、災害時の避難路として、成台中地区に安全性と快適性をもたらすことにより、住宅宅地事業の推進に高い効果が期待できるため、平成21年度より社会資本整備総合交付金の採択を得て、令和4年度に完成しました。
路線名 | 事業期間 | 延長(メートル) | 標準幅員(メートル) |
---|---|---|---|
3・3・1号山梨臼井線1工区 | 平成14年度~令和4年度 |
800メートル | 22~25メートル |
完成写真1
完成写真2
完成写真3
3・4・20号物井1号線
当該路線は、都市再生機構が施工する物井特定土地区画整理事業の中央部を東西に横断し、区画整理区域内に存する集合団地及び公民館などが連たんする公共施設から、JR物井駅までの交通を円滑に導くための補助幹線道路となっています。
歩行者、自動車双方の交通の円滑な流れを確保するとともに、JR物井駅へのアクセスの向上、緊急災害時における当該地区の迂回路としての機能を併せ持つ交通網の充実を図ることにより、当該団地全体に安全性・快適性をもたらすもので、住宅宅地事業の推進に寄与する施設として、国庫補助の採択を得て、平成26年度に完成しました。
施工前
完成写真
7・6・21号物井2号線
当該路線は、都市再生機構が施工する物井特定土地区画整理事業地からJR物井駅へのアクセス道路として、地区内の交通円滑化及び安全性の向上とともに、緊急及び災害時の避難路としての機能を有する施設として整備をおこない、平成26年度に完成しました。
施工前
完成写真
3.整備中の都市計画道路
事業中の都市計画道路整備事業の進捗状況(令和6年3月末現在)(PDF:50KB)
3・4・7号南波佐間内黒田線1工区
項目 | 概要 |
---|---|
整備目的 | 災害発生時の避難路・救助路・災害遮断・ライフライン空間の確保等 |
整備延長 | 本線約185m+県道との接続道路約90m |
起点・終点 | 鹿渡南部特定土地区画整理事業地境~県道 |
事業期間 | 平成29年度~令和10年度(予定) |
概算事業費* | 約9億円(平成24年度修正予備設計による) |
その他 | 平成29年度に社会資本整備総合交付金の採択を得て、整備をおこなっていきます。 |
※概算事業費については、平成24年度に業務委託した「道路予備設計」等を参考に試算していますが、この時点では現地調査をしていないため、地質の状況、補償物件種類・数量や用地面積・単価に関する項目につきましては、見込み額により、算出しています。
中間地(小名木川)から鹿渡南部特定土地区画整理事業地(現況(1))
鹿渡南部特定土地区画整理事業地境から県道(現況(2))
今後の予定
都市計画道路の整備に関するプログラムで短中期整備予定路線に位置づけている3・3・1号山梨臼井線の2工区(みそらから、もねの里まで)につきましては、市の財政状況や現在進行中である他の大型事業の動向を注視しながら、進める必要があることから、慎重に進めてまいります。
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