食中毒にご注意
更新:2017年1月5日
一年中、食中毒菌が狙っています
食中毒は、細菌やウイルスに感染されたものなどを食べたり飲んだりすることによって起こります。食中毒菌が食べ物の中で増えていても、味やにおい、外見からの判断は困難です。
食中毒菌の中には、低温の環境では増殖するスピードが落ちるだけで、冷凍しても死なない菌や加熱殺菌しても毒が消えない菌などもあります。その中でもO(オー)157やO(オー)111などの腸管出血性大腸菌は、毒力の強いベロ毒素を出すのが特徴です。はじめは水のような下痢症状を起こし、激しい腹痛と、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こし、乳幼児や高齢者では重症になることもあります。
一般に牛レバーを含む食肉を生で食べると、食中毒のリスクがあります。また、他の動物の肉などについても、腸管出血性大腸菌以外の食中毒をおこす細菌やウイルス等の危険性がありますので、中心部まで十分加熱調理して食べることが重要です。特に、子供、高齢者などの抵抗力の弱い方については、生肉を食べないよう、また食べさせないようにすることが必要です。
特に夏場は高温多湿の日が多くなり、食中毒の発生件数が増加します。細菌性食中毒の予防は原因菌を「つけない、増やさない、死滅させる」です。
家庭では次のことに注意して食中毒を予防しましょう
- 調理の前に、せっけんで手を洗い、流水でよく洗い流す。
- 生の肉、魚、卵を調理したときには、次の食材に触れる前にも必ずせっけんで手を洗い、包丁、まな板、箸などの器具もよく洗う。
- 調理中の箸と盛り付けや食事をするときの箸は別のものにするか、よく洗浄してから使う。
- 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置しない。
- 調理した食品は早めに食べるなど、食中毒菌を増やさない。
- 食品は中心部まで十分に加熱する。O(オー)157に限らず、ほとんどの食中毒菌は中心温度75度で1分間以上の加熱で死滅します。ノロウイルスに関しては中心温度85度から90度以上で90秒以上の加熱が推奨されています。
- 包丁、まな板、スポンジなどはよく消毒する。
急に始まる吐き気、下痢、腹痛、発熱などの症状が続いたら、すぐに医療機関にかかりましょう。
「食中毒予防 お肉はよく焼いて食べよう」も併せてご覧ください。