災害時の安全な帰宅のために
更新:2014年4月1日
職場や学校、外出先など、自宅から離れた場所にいるときに、大規模な災害が発生すると、自宅に帰ることが困難になる人が多数発生することが予想されます。
しかし、災害発生時に多くの人が一斉に徒歩で帰宅を始めると、災害時に優先されるべき救助・救急活動の妨げとなるばかりでなく、火災や沿道の建物からの落下物などにより負傷する恐れがあり大変危険です。
むやみに移動を開始せずに、まずは情報収集から
地震等が発生した直後に、多くの人々が一斉に徒歩帰宅を始めた場合、路上や鉄道駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒にまき込まれたり、火災や沿道の建物からの落下物等により負傷する恐れがあります。
むやみに移動を開始せず、身の安全を確保するとともに、落ち着いて交通情報や被害情報等を確認し、適切な行動を心掛けましょう。
災害時には「むやみに移動を開始しない!」
- まずは自分の身の安全を確保しましょう。
- 職場や集客施設等の安全な場所にとどまりましょう。
- 災害用伝言サービス(脚注1)により家族の安否や自宅の無事を確かめましょう。
- 交通情報や被害情報などを入手しましょう。
脚注1:発災直後の安否確認の手段として、災害用伝言サービスが活用できます。
- 災害用伝言ダイヤル(171)
固定電話の番号あてに音声による安否情報を録音・確認できます。171をダイヤルし、ガイダンスに従ってメッセージの登録・確認をしてください。
一般電話、公衆電話、携帯電話、PHS、スマートフォンから利用ができます。
- 災害用伝言板
これらは、毎月1日や15日などに体験利用が可能です。
文字情報による伝言の登録と確認ができます。各携帯会社のトップページから「災害用伝言版」を選択してメッセージを登録・確認してください。
インターネットに接続できる携帯電話、PHS、スマートフォンから利用できます。
詳しくは下記リンク先を参照してください。
日ごろから準備しておきたいこと
外出先で帰宅困難となった場合を想定し、日ごろから徒歩帰宅や一時的な避難に備えて必要な物資等を準備しておくことも大切です。
- 携帯ラジオや地図を持ち歩きましょう。
- 職場などに歩きやすいスニーカーや懐中電灯、手袋、飲料水や食料などを用意しておきましょう。
- 事前に家族などと発災時の安否確認の方法や集合場所を話し合っておきましょう。
- 徒歩やバスにより帰宅経路の状況を確認しておきましょう。
徒歩帰宅者支援の取り組み
コンビニエンスストア等
千葉県石油商業組合に加盟するガソリンスタンド
千葉県を含む九都県市(注釈1)では、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどと徒歩帰宅支援に関する協定を締結しています。
これらの店舗では、災害発生時に水道水やトイレの提供のほか、道路交通情報などを可能な範囲で提供していただけます。
こうした店舗には「災害時帰宅支援ステーションステッカー」が掲示されています。
脚注:店舗やライフラインなどの被害の状況によっては、支援が実施できない場合があります。
注釈1:九都県市・・・千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉市、さいたま市、横浜市、川崎市、相模原市