下水道の役割と仕組み
更新:2011年3月31日
下水道の役割
下水道は、台所、お風呂、トイレなどの汚水を集め、終末処理場で科学的な処理によりきれいな水にしてから放流するもので、居住環境の改善や公衆衛生の向上を図り、河川、湖沼、海域等の公共用水域の水質保全のために欠かすことができない施設です。
下水道の仕組み
汚水排水
各家庭や、工場などから排出される汚水排水は、汚水ますから地下にはりめぐらされた下水道管へ流されます。さらにより太い幹線を通り、終末処理場に集められます。
終末処理場では、汚水を生物科学的方法で処理し、川や海に放流します。
四街道市の汚水は、市の下水道管から千葉県が管理する印旛沼流域下水道の幹線を経由して、千葉市にある花見川終末処理場へ流されます。
花見川終末処理場で処理された水は、東京湾へ放流されます。
下水道の種類
公共下水道
主に、市街地の汚水をすみやかに排除して、汚水を終末処理場で処理し、河川等に放流するもので、市町村が事業主体となって行います。「下水道」といえば、一般に公共下水道をさします。
流域下水道
行政区域にとらわれることなく、一つの河川・湖沼などの区域にある二つ以上の市町村の公共下水道から流れてくる下水を広域的に集めて、終末処理場で浄化し、公共用水域に放流する大規模な下水道です。この流域下水道によって、広い範囲にわたって下水道の整備が行われ、水域の水質は効果的に保全されます。
四街道市は、印旛沼流域下水道に属しています。
合流式と分流式
下水を集めて処理をおこなう排除方式は、2つに分類されています。
分流式下水道
雨水と汚水を別々の管で排除、処理する方法の下水道です。
分流地区では、生活雑排水(トイレの排水、台所の排水、お風呂の排水、その他洗車などの排水)は、汚水管に流します。
また、雨水は、側溝(排水溝)を経由して雨水管に流します。
四街道市の公共下水道は、全域この分流方式です。
合流式下水道
雨水と汚水を同一の管で排除、処理する方法の下水道です。
合流地区では、雨水と生活雑排水(トイレの排水、台所の排水、お風呂の排水など)を、合流管(汚水+雨水)に流します。
この方法は、東京都や千葉市など古くから下水道事業を始めた都市の一部で採用されていますが、汚水と雨水が一緒になり、そのまま川や海へ流れる場合があることなど、課題があります。
四街道市では合流式は採用していません。