ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん予防)感染症予防接種
更新:2024年5月15日
ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について
厚生労働省から、ヒトパピローマウイルス予防接種(子宮頸がんワクチン)の安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められ、個別勧奨が再開されました。
必ず説明書、下記の厚生労働省ホームページ等を読み、ワクチンの効果・リスクについてご理解いただいた上で、接種をお受けください。
ヒトパピローマウイルスワクチン予防接種について(厚生労働省ホームページ)
ヒトパピローマウイルス感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊のウイルスではなく、多くの人が感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんになり、毎年、約2900人の女性が亡くなっています。患者さんは、20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。日本では女性のがんによる死亡の第2位は子宮頸がんによるものです。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然検出されなくなりますが、一部が数年~十数年間かけて前がん病態の状態を経て子宮頸がんを発症します。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、子宮頸がんの発症減少が期待できます。
対象者
(1)定期接種
小学6年生~高校1年生相当年齢の女子(標準的な接種時期:中学1年生)
(2)キャッチアップ
平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子で未接種もしくは接種完了していない方
注釈:(2)の対象者について:積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して、公平な接種機会の確保する観点から令和4年4月から令和7年3月までの3年間、無料で接種することができるようになりました。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン・接種回数について
国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出されるHPV16型、18型に対する抗原を含んでいる2価ワクチン(サーバリックス)と尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなる6型、11型も加えられた4価ワクチン(ガーダシル)、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができる9価ワクチン(シルガード9)があります。
令和5(2023)年4月から、シルガード9も定期接種の対象として、公費で受けられるようになりました。
接種回数は下記の表のとおりです。
(注釈1)2回目の接種が初回接種から5か月未満であった場合、3回目の接種をします
・原則、同一ワクチンで接種を完了させます。
・9価HPVワクチンと2価及び4価HPVワクチンとの交互接種となる場合は3回接種になります。
・種類により2~3回接種しますが、1・2回目に気になる症状が現れた場合は、2回目以降の接種をやめることができます。
予診票について
お手元の予診票を利用して接種をすすめてください。
また他市町村からのご転入された方は、母子手帳をもって保健センターへお越しください。接種歴を確認でき次第、予診票をお渡しします。
定期対象者の予診票の使い方(9価ワクチン)
キャッチアップの予診票
すでに任意(自費)で接種をした場合
積極的勧奨を差し控えていたことにより公費で接種できる機会を逃し、定期接種の対象年齢を過ぎてから自費で接種した方に対して接種費用の助成を行っています。
予防接種を受ける前に
予防接種実施医療機関
- 市内予防接種実施医療機関は下記より確認してください
- 市外の医療機関でも、医師が「千葉県内定期予防接種の相互乗り入れ事業」に参加していれば接種を受けることができるので、下記リンク先より確認してください。
千葉県内定期予防接種相互乗り入れ事業協力医療機関(千葉県医師会ホームページ)
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