災害による長時間停電時の対策について
更新:2019年9月12日
建物関係者の方へ
長時間の停電時には
・自動火災報知設備やスプリンクラー設備等の消防用設備が機能しなくなり、火災の発見や初期消火が遅れる
・通常使用している出入口が使用できなくなり、避難経路がわからなくなる
という可能性があります。
消防用設備が機能しなくなる前に
1、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備等はポンプが起動せず使用できなくなるため、消火器の設置場所及び使用方法を再確認してください。
2、自動火災報知設備が機能しなくなるため、火災の発見が遅くなるおそれがあります。巡回等によりこんろ等、下記の取り扱い場所の警戒を徹底し、火災の早期発見に努めてください。
3、誘導灯が消灯してしまうため、避難経路を再確認してください。
4、消防用設備等の非常用電源として自家用発電設備を用いている場合は、必要な燃料の確保に努めてください。
自動火災報知設備のバッテリー低下に伴う警報
自動火災報知設備は長時間の停電によりバッテリー容量が低下すると警報音を発することがありますので、火災と間違えないように注意してください。
また、この警報音が鳴った場合は主ベル停止で警報音が停止します。
ご不明点は点検事業者等に確認してください。
停電時の留意事項
1、電気により解錠する扉や自動ドアは通行できないことがあるため、避難経路を確認してください。
2、火気の使用は十分に注意して行い、いつも以上に火災の発生防止に努めるよう従業員や利用者に対して周知を図ってください。
危険物施設関係者の方へ
長時間停電することに伴う安全確保
1、保安管理は、停電時の対処方法を確認の上、適切な管理を実施してください。
2、自家発電設備は、発電設備のサービスタンク及び配管等の損傷、漏油等の発生がないか確認してください。
自家発電設備等への燃料供給
危険物の仮貯蔵・仮取扱いを行う場合は、消防本部予防課にご相談ください。
災害により危険物施設に破損等が生じた場合
危険物施設の再稼働に向けた復旧作業に伴い、変更許可等の手続きが必要となる場合がありますので、消防本部予防課にご相談ください。