四街道の歴史 よもやま話11
更新:2024年4月1日
御山遺跡から出土した石器
四街道市内では、縄文時代より古い旧石器時代の石器群が豊富に見つかっています。今回は、物井地区の御山遺跡から発見された石器を紹介します。
御山遺跡では、関東ローム層中の立川ローム層X(10)層下位から、6点の石器が出土しました。この中には、台形様石器に類似した石器が含まれています。この台形様石器の使用法については明らかではありませんが、柄を付けて突き刺すような道具として使われたものと推定されます。
御山遺跡から出土した石器
また、この石器が使われた時期は、発見された地層の年代を調べることで明らかにできます。近年の研究では、地層に含まれる火山灰や炭化物を科学的に測定し、年代を調べていますが、まだ正確な年代は明らかになっていません。
ただ、この地層が形成された時期は、南関東に最初に旧石器人が姿を現した時期とみられ、この頃に四街道の御山地区でも旧石器人が活動をしていたことをうかがい知ることができます。
物井地区小屋ノ内遺跡の土層
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