まちの記憶 #71四街道の名所、元桜井醤油屋さんのレンガ製の煙突
更新:2023年7月31日
1999年7月下旬の頃
鹿渡地区にあった桜井醤油屋さんのレンガ製の煙突は、今から100年以上前の大正時代に造られた。高さ30メートルほどあった。関東大震災でも倒れることはなかった。戦前、軍都四街道には、各種の陸軍の施設があり、5,000名以上の将兵が軍務に励んでいた。桜井醤油屋さんは、そこへ製品を納入していた。品評会で、日本一の醤油に選ばれたことがある。このレンガ製の煙突は、四街道の名所の1つであったが、1999年秋に取り壊されてしまった。背後の建物は醤油の醸造所。醤油を入れる1升ビンが見える。この建物も解体され、跡地は広い駐車場になった。
描かれた場所
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まちの記憶について
まちの記憶は、四街道市内のかつての風景と、その場所にまつわるエピソードを添えたコラムです。四街道市に生まれ育ち、その地で70年以上暮らしている画家の福田芳生が、記憶をたどりながら描いた色鉛筆画とテキストで綴ります。(絵・文:福田芳生)まちの記憶について